Claude奮闘記

Recentsの英語タイトルを
日本語にしたくて、いろいろ試した話

2026.05  ·  #15  ·  Claude Desktop / Windows

Claude Desktopを使っていると、左のサイドバーに最近のセッションが一覧で並ぶ。これがRecents(最近の会話)だ。自動でタイトルがつくのは便利なのだが、なぜか英語で生成される。

日本語で話しかけていても「Blog Article Creation for OSHIblog」「Image Compression Workflow」などと表示される。日本語でつけてほしい——そう思ったのがこの試行錯誤の始まりだった。


EP.01 — セッションファイルを直接書き換える

まずClaudeに「どこかにタイトルが保存されているはず」と相談した。調べてみると、セッションデータがローカルのJSONファイルとして保存されていることがわかった。ファイルの中にタイトルに相当するフィールドがあり、ここを書き換えれば表示が変わる。

実際に試してみると、反映はできた。ただし注意点が3つあった。

注意点①:BOM付きで書き込むと読めなくなる。PowerShellでファイルを書き出すとき、うっかりBOM付きのUTF-8になるとアプリがファイルを正しく読めなくなる。BOM(バイトオーダーマーク)というのは、ファイルの先頭にこっそり付く数バイトの印で、Windowsの一部ツールが自動的につけてしまう。解決策は、BOMなしのUTF-8で明示的に書き出すよう指定することだ。

注意点②:アプリを完全に終了しないと反映されない。ウィンドウを閉じて開き直しても、バックグラウンドでプロセスが生きているとメモリ上のキャッシュが優先される。変更を確実に反映させるにはPC再起動が一番手っ取り早い。

注意点③:現在アクティブなセッションは書き換えられない。使用中のセッションファイルはアプリが継続的に書き込んでいるため、外から変更しても上書きされてしまう。別のセッションに切り替えてから対象ファイルを編集する必要がある。

これらを踏まえた運用は「Claudeにリネームを依頼 → PC再起動」。再起動後にRecentsを確認すると、日本語タイトルに変わっている。手間はかかるが、少なくとも手動ではできることがわかった。

ただ、「pushするたびに自動でやりたい」という気持ちは残った。


EP.02 — settings.json で言語設定を試す

Claude Codeの設定ファイル(~/.claude/settings.json)に language: japanese という設定を追加すれば、タイトルも日本語になるかもしれないと思った。

試してみたが、効果はなかった。この設定はClaude Codeの応答言語に関するものであり、タイトル生成はサーバー側の別の仕組みで動いているらしい。設定ファイルでコントロールできる範囲の外にある。


EP.03 — SessionStart hook を仕込む

Claude Codeにはhookという仕組みがある。特定のタイミングでスクリプトを自動実行できる機能だ。「セッション開始時(SessionStart)」のhookで日本語タイトルを生成するよう仕込めば自動化できるかもしれない、と考えた。

設定ファイルにhookを書いて試したが、一切発火しなかった。ログを確認しても発火した形跡がない。調べてみると、このhook機能はClaude CodeのCLI版向けの機能で、Desktop版アプリには効かない模様だ。

Desktop版でCLI版の機能を使おうとしていた、というのがそもそもの見当違いだった。


EP.04 — Windowsタスクスケジューラーを試す

最後の手段として、Windowsのタスクスケジューラー(決まった時間や条件でプログラムを自動実行する機能)を使う方法を検討した。定期的にタイトルファイルを書き換えるスクリプトを動かし続ければいい、という発想だ。

しかしここで2つの壁にぶつかった。

壁①:MSIX仮想化。Claude DesktopはMicrosoft Store経由でインストールされている。このタイプのアプリはMSIXという形式でパッケージ化されており、データが仮想化された特殊なパスに保存される。一般のプロセスから見えるAppDataフォルダは「仮想ビュー」であり、実際のファイルの場所とは異なる。外部スクリプトからファイルを正しく操作するのが非常に難しい。

壁②:CLI版の認証が共有されない。Claude Codeにはコマンドライン版(CLI)が同梱されているが、Desktop版とは認証情報が共有されていない。スクリプトからCLIを呼び出すと「ログインしていません」というエラーになる。Desktopでログインしていても、CLIは別扱いだ。

この2つが重なって、タスクスケジューラーによる自動化は断念した。


Result — 手動方式に着地

4つの方法を試して、自動化はどれも機能しなかった。最終的な運用はシンプルになった。「Claudeにリネームを依頼して、PC再起動」。これだけだ。

完全自動ではないが、必要なときだけお願いすれば済む。毎回やる必要もないし、タイトルが英語のままでも実害はない。「気になったらやる」くらいの温度感がちょうどいい。

今回の試行錯誤で学んだことは3つある。

ひとつ目は、Microsoft Store版アプリのデータ管理は通常版と挙動が違うということ。MSIXの仮想化は初めて意識した。外から触ろうとすると思わぬ壁がある。

ふたつ目は、ファイルを直接書き換えるときはBOM・エンコーディング・プロセス状態の3点に注意ということ。うまくいかないとき、どこでつまずいているかを切り分けられると解決が速くなる。

みっつ目は、「機能がある」と「期待通り動く」は別の話ということ。hookが存在することと、Desktop版でも動くことは別だった。ログで実際の挙動を確認することの大切さを実感した。

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