裕福な家庭に育った青年ジョニー・リコは、ある日衝動的に宇宙軍への入隊を決意する。しかし待っていたのは、想像を絶する過酷な訓練だった。
人類は虫型エイリアン「アラクニド」と惑星間戦争を繰り広げている。兵士たちはパワードスーツ(機動歩兵)を纏い、敵惑星に降下して戦う。ジョニーは訓練を経て、一人の兵士として成長していく。
物語の核心はアクションより哲学と市民としての義務についての議論にある。戦争、市民権、民主主義——様々なテーマが隊の教官やジョニーの内省を通して語られる。
「ガンダムの元ネタ」という前情報で読んだが、パワードスーツの描写は確かにその原点を感じさせる。ただ本書の面白さはアクションより思想的な部分にある。軍隊教育、国家への義務、暴力と秩序の関係——正直、刺さる人と刺さらない人がはっきり分かれそう。
自分は「こういう考え方もあるのか」という発見が楽しかった。現代読んでも古臭さを感じない部分が多く、ハインラインの先見性を随所に感じる。エンタメとしてサクッと読める軽さもある。