SF · 三体シリーズ #3

三体3
死神永生

劉慈欣 著 / 大森望・泊功 訳
★★★★★ 中国SF 2021年(日本語版)
⚠ この記事はネタバレなし(序盤のみ紹介)です。1・2巻の展開を一部前提とします。

2巻のラストで宇宙の真理の一端が明かされた後、物語はさらに遠い未来へと飛躍する。主人公は新たな女性キャラクター・程心(チェン・シン)。宇宙航空エンジニアとして活躍する彼女は、ある重大なプロジェクトに関わることで、人類の歴史における決定的な場面に何度も立ち会うことになる。

物語のスケールは、1巻・2巻をはるかに超える。三体文明との対立が一つの節目を迎えた後、より広大な宇宙の論理が人類の前に立ちはだかる。個人の生と宇宙の時間軸が交差し、数百年・数千年という単位で物語が動いていく。

「人類はどう生き残るのか」という問いが、想像を絶する形で問われ続ける。


想像を絶するスケールの世界に連れて行ってくれる、そういう一冊。

1巻・2巻と積み上げてきた世界観が、3巻で宇宙規模・時間規模で爆発する感覚がある。途中、自分が読んでいる物語の「大きさ」に圧倒されて、ページをめくる手が止まった場面が何度かあった。

主人公の程心は、賛否が分かれるキャラクターだと思う。「なぜこの判断を……」と思う場面もある。でも、そのもどかしさも含めて人間の物語として読めるのがこのシリーズの強さだと感じた。

シリーズを通して読み終えた後の余韻は、しばらく続く。良い意味で放心状態になる作品。


三体3 死神永生(上・下)
劉慈欣 著 / 早川書房

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