SF · 三体シリーズ #1

三体

劉慈欣 著 / 大森望・光吉さくら・ワン・チャイ 訳
★★★★ 中国SF 2019年(日本語版)
⚠ この記事はネタバレなし(序盤のみ紹介)です。

物語は1960年代の中国・文化大革命から始まる。思想闘争が激化する時代、物理学者の父を目の前で失った女性科学者・葉文潔(イェ・ウェンジエ)は、人類への深い絶望を抱えたまま、辺境の秘密施設に配属される。

時代は変わり、現代。ナノ素材の研究者・汪淼(ワン・ミャオ)は、ある日突然、視界に謎のカウントダウンが見え始める。彼の周囲では著名な物理学者が次々と自殺し、「物理学に未来はない」という言葉を残していく。

調査の過程で汪淼は、「三体」という謎めいたVRゲームに出会う。荒涼とした異世界が舞台のそのゲームには、三つの太陽が不規則に動く惑星が存在し、文明が何度も誕生と壊滅を繰り返している。

過去と現在の二つの軸が少しずつ交差しながら、人類の想像を超えた謎へと収束していく。


三体世界に浸るための土台作り、という感じの一冊。

正直、序盤は情報量が多くて少し読み進めるのに時間がかかった。文化大革命の描写、物理学の概念、VRゲームの謎——複数の要素が並走する構成で、最初は全体像がつかみにくい。

ただ、中盤以降は加速度的に面白くなる。 すべての要素がつながった瞬間の快感は格別だった。「この伏線はここに繋がるのか」という体験が何度も訪れる。

2巻・3巻への引きが強烈で、読み終わった直後に続巻を買いに走った。シリーズの入口として、じっくり腰を据えて読む価値がある。


三体
劉慈欣 著 / 早川書房
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