3年前、求職中だった。
鬱で仕事を離れていたあの頃、昼も夜も時間だけはあった。元々VTuberの配信は見ていたけれど、ある日おすすめに流れてきたのが白銀ノエルさんのASMR配信だった。
再生してみたら、耳元で声がした。
それが最初の出会いだった。
VTuberのASMRにどっぷり沼ったのは、鵜飼沙樹さんの配信がきっかけだ。絵師でもある個人VTuber。
特に刺さったのが竹耳かき(0:38:00〜)と指耳かき(0:57:08〜)だ。
竹耳かきは、硬いのに優しい。コリコリとした音の粒が、耳の奥まで届いてくるような感覚がある。指耳かきはその逆で、音よりも「近さ」が来る。囁きと混ざって、距離がなくなる瞬間がある。
この二つが並んでいるアーカイブを見つけたとき、「これだ」と思った。繰り返し聴けるやつだ、と。
今では寝る前、勉強中、家事中と、生活のあちこちにASMRがいる。癒しとして。集中したいときのスイッチとして。気分を切り替えたいときの儀式として。
鬱の頃に偶然再生したことが、こんなに生活に馴染むとは思っていなかった。あのとき再生ボタンを押した過去の自分、えらい。