SFが好きだ。廃墟が好きだ。無口な少女と、言葉少ない旅が好きだ。
カプコンの新作「プラグマタ」は、そういう好みを持つ人間に向けて作られたような作品だった。発表から数年、ずっと待っていた。
普段はアーケードコントローラーを使っている。格闘ゲームばかりやっているので、スティックとボタンの配置がしっくりくる。PS5純正のDualSenseを最後にまともに握ったのはいつだったか、思い出せないくらいだ。
プラグマタはアナログスティックでの操作が前提なので、久しぶりにDualSenseを手に取った。手に馴染む重さと、トリガーの感触を確認しながら、ゆっくり起動した。
舞台は荒廃した地球。プレイヤーは宇宙飛行士のヒューとして、アンドロイドの少女ディアナとともに廃墟と化した地上を探索する。
しゃべりすぎない2人の関係性、説明しすぎない世界観の見せ方、どこを向いても絵になる廃墟の景色。序盤から引き込まれた。これを待っていた、という感覚がずっとあった。
ディアナがふと立ち止まって何かを見つめるシーンが好きだ。何を考えているのかわからない、でも確かに何かを感じている——そういう存在のあり方が、SFの醍醐味だと思っている。
ゲームプレイは、移動・エイム・ハッキングパズルを同時並行で処理する場面が多い。
これが、眼への負荷がかなり高い。画面の複数箇所を素早く追いながら、パズルの状態を把握しつつ、敵の動きにも対応する。慣れてくるとリズムが生まれるのだが、長時間プレイすると確実に目が疲れる。
交代勤務の日は特に注意が必要で、夜勤明けの目で挑むとすぐに限界が来る。1プレイをほどほどの時間で切り上げるのが、長く楽しむコツだと気づいた。
弐瓶勉の漫画「バイオメガ」が大好きだ。廃滅した都市、人型の存在、静謐な絶望感——あの作品の空気が好きで、何度も読み返している。
通常エンディングの最終バトルを見たとき、声が出た。
構図、スケール感、キャラクターの立ち位置——バイオメガの終盤に登場するあるシーンと重なった。意図的なオマージュなのか、たまたまなのかはわからない。ただ、あの瞬間の興奮は本物だった。好きなものが別の好きなものと繋がる感覚は、何度経験してもうれしい。
通常エンディングをクリアしたが、真エンディングがあると聞いた。
急がない。眼への負担を考えながら、のんびりと進めていくつもりだ。廃墟を歩くゲームは、急いでやるものじゃない気がしている。
ディアナが何者で、この世界が何を経てこうなったのか——その答えをゆっくり受け取りに行く。