「遊園地」——それは武闘家たちの間だけで語り継がれる、秘密の格闘施設の異名だ。ルールはただひとつ、素手のみ。
「神の技」を持つと言われる使い手たちが集い、命を賭けて戦う場所。その存在を知る者は、誘われるように引き寄せられていく。
バキシリーズで馴染みのキャラクターも登場し、世界観をより深く楽しめる。刃牙を読んでいなくても楽しめるが、読んでいると倍楽しめる。
格闘描写の密度が異常に高い。一つの動作、一瞬の攻防を丁寧に丁寧に言語化していく夢枕獏の文体が、格闘シーンをここまで読み応えのあるものにしている。
5冊通して読むと「遊園地」という閉じた世界にどっぷり浸れる。各巻で出てくる武闘家たちのバックグラウンドも面白く、ページをめくる手が止まらない。「素手の格闘技が一番面白い」という確信を持たせてくれる作品。
重量級SFばかり読んでいた時期に読んで、全く違う種類の面白さに新鮮な驚きがあった。
※ Amazonアソシエイトリンクを含みます。